大和繪つくし

アイテム
資源識別子/Identifier
7165340a-96f9-318c-a067-ee43f8fc5a01
タイトル
大和繪つくし
タイトルよみ
やまとえづくし
請求記号/CallMark
三-G-b-40
著者
菱川師宣畫
出版者
服部九兵衛
記録形式/Format
版本
出版年(和暦)
貞享三年刊
出版年(西暦)
1686
著作の構成
一帙一冊
形態的記述
薄茶色、雷文地に鳳凰や牡丹の模様の空押しされた表紙。四針袋綴装。縦二六・七糎×横一八・六糎。単匡郭、縦二二・一糎×横一六・九糎。二一丁。
『岩崎文庫貴重書書誌解題』
DB. No.
2779
内容記述/Description
○貞享三年刊。薄茶色、雷文地に鳳凰や牡丹の模様の空押しされた表紙。四針袋綴装。縦二六・七糎×横一八・六糎。単匡郭、縦二二・一糎×横一六・九糎。二一丁。
○外題、表紙左寄りに後補題簽、白地に「大和繪つくし 全」と墨書。内題、序の冒頭に「大和《やまと》繪《ゑ》つくし」。版心、丁付のみ。「一」~「二十」、「廿一終」。
○序、「菱川氏書れたるやまと絵といへるは唐朝《たあうてう》傳来《でんらい》の/絵の筆をもうかゝはすおのれとたくみてそれ〳〵に/しほらしく書れたりこれを見るに大宮人のすける品有/世をのかれたる法師などの絵あり諸しよく家業をは/けむ所もありさま〳〵とり集めたるもしほ草遠見《ゑんけん》の/みねに山谷《さんこく》の詩《し》の心を書あきのゝに陶渕明《とうゑんめい》をおもひ/出られてこまかに気をつけられたる絵なれは座興をも/よほさんためにとて序す/津の国それすいたの住/闇斗」。奥書、「此大和繪本つくし房州菱川吉兵衞尉筆跡也/心のまゝにさま〳〵とりあつめられたるもとめて/それに所〳〵ことはりを首書して嬰児《ゑいじ》の御な/くさみにもと今板行者也/大和絵師/菱川吉兵衛尉」。刊記、「貞享三〈丙/寅〉歳九月吉辰/落陽堺町通/服部九兵衛開板」。
○印記、なし。見開きごとに一図、全二〇図。頭書の解説文。初版は延宝八年刊。貴重本刊行会『菱川師宣絵本』に本書を底本として影印あり。『師宣祐信繪本書誌』8番。千葉市美術館『菱川師宣展』図録114番(東北大学附属図書館蔵)の解説によれば、初版本(東北大学附属図書館蔵本・天理図書館蔵本・カリフォルニア大学ロサンゼルス校附属図書館本)のほかに「二種の版がある。ひとつは、同じ鱗形屋からの再版本で、初版の刊記から年月日一行を削除して空白にしてある。天和二年十二月二十八日の大火で版木が焼失したことにより再版を作成したものと考えられる。シカゴ美術館及び大英図書館蔵。」、「もうひとつは、刊記の刊年と版元が「貞享三丙寅歳九月吉辰/落陽堺町通 服部九兵衛開板」となっているもの。これは、鱗形屋の二種とは別版である。三種ともに内容に改変はない。」という。岩崎文庫は服部板を二点有する(【19】【20】)。天理図書館善本叢書和書之部第六十七巻『師宣政信繪本集』(八木書店、一九八三)に延宝八年板、天理図書館蔵本の影印あり。その解題によれば、「後世絵本や一枚摺浮世絵で反復使用される著名な画題ばかりである。」、「絵はこの時期の典型で(中略)概して人物大きく躍動感の横溢する作である。しかし文章はやや簡略・杜撰の嫌いがあり、」、「つまり十分な鑑賞のためには補足的語り手の存在が必須で、これら師宣絵本の場合にも読みながら絵を見る当人の傍に説明者の存在を想定すべきだ- 43 -と考える。」という。【20】参照。
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